マイクラ(paper)のホワイトボードプラグインに「表」を追加しました
納戸工房で作っている Whiteboard プラグインは、
Minecraft の世界の中に「文字を書けるホワイトボード」を持ち込むためのプラグインです。
テキストを貼り出しておけば、
- 今日やることリスト
- コマンドのメモ
- 子どもたち向けのミッション説明
みたいなものをゲーム内で共有できて、かなり便利です。
ただ、使い込んでいくうちに、どうしても欲しくなってきた機能がありました。
箇条書きだけでなく表で表示したい。
箇条書きだけでは足りなかったところ
今までも Whiteboard はテキストベースなので、
「ミッション一覧」を表示しようと思えば、こんな感じで書けました。
- #1 家を作る(レベル1)
- #2 動物の像を作る(レベル1)
- #3 ミニレース場を作る(レベル2)
ただ、実際に子どもと遊んでいるときに気になったのは、
- レベル順に並べ替えたい
- 「実施済みかどうか」も一緒に見せたい
- 視覚的にパッと比較したい
といったところです。
箇条書きだと情報を載せた瞬間に縦に長くなりがちで、
一度に表示できる数にも限界があります。
「だったら表にしてしまった方がシンプルだよな」と。
今回やったこと:tableタグを認識させる
そこで、Whiteboard プラグインに
- HTML の <table> タグを読ませて、
ホワイトボード上では簡易表として展開する
という機能を足しました。
仕組みはざっくりこんな感じです。
<table> <tr><th>#</th><th>目標</th><th>レベル</th></tr> <tr><td>1</td><td>家を作る</td><td>1</td></tr> <tr><td>2</td><td>動物の像を作る</td><td>1</td></tr> </table>
-
Whiteboard に本の内容を書き込むと、
プラグイン側で本の全ページを結合してテキストとして取得 -
そのテキストを Codex で編集して、
<table>...</table>をパース
→ 行単位・列単位に分解 -
Whiteboard の描画としては、| 区切りの簡易テーブルに展開して表示する
|#|目標|レベル| |1|家を作る|1| |2|動物の像を作る|1|
現在は、図形としての「罫線付きボックス」を描いているわけではなく、
テキストベースの表として扱っています。
それでも「縦にだらだら長い箇条書き」より、
一目で「行」と「列」が分かるようになっただけで、かなり見やすくなりました。
実際にどう使っているか(ミッション一覧を表にする)
今回のミッションでいうと、こんな使い方ができます。
<table> <tr><th>#</th><th>目標</th><th>レベル</th></tr> <tr><td>1</td><td>家を作る(自由テーマ)</td><td>1</td></tr> <tr><td>2</td><td>動物・モブの像づくり</td><td>1</td></tr> <tr><td>3</td><td>ミニレース場(短めコース)</td><td>1〜2</td></tr> <tr><td>4</td><td>生き物の暮らす場所シリーズ</td><td>1〜2</td></tr> </table>
これを本に書いて Whiteboard に貼ると、
と目標とレベルが横並びになります。
本が1ページに収まらない問題
マイクラ本は1ページあたりの文字数に制限があるので、
テーブル1つが1ページに収まらないことは普通にあります。
ここは Whiteboard 側で、
- 本の全ページを連結してから解析する
ようにしてあるので、
- <table> が1ページ目の終わりにあって
- <tr>…</tr> が2ページ目に続いていても
特に問題なく1つのテーブルとして扱えます。
書く側は素直に「ページが足りなくなったら次ページへ続ける」だけでOKです。
まとめ:表が描けるだけで、ホワイトボードの使い道がだいぶ広がる
- Whiteboard プラグインに HTML の <table> タグ対応を入れて、
Minecraft の本に書いたテーブルをホワイトボード上で簡易表として表示できるようにした。 - マイクラ本は1ページごとの文字数制限があるが、
本の内容全体を1つのテキストとして扱うことで、複数ページにまたがるテーブルも問題なく扱える。 - これにより、
- ミッション一覧
- レベル表
- インセンティブや進捗の管理
といった「表になりがちな情報」を、マイクラの世界の中に直接持ち込めるようになった。
まだまだ簡易実装ですが、「表」が扱えるだけで、
ホワイトボードの使い道はかなり広がると感じています。
今後は、
子どもたちと実際に遊びながら、
- どんな表があると便利か
- どこまで複雑なレイアウトが欲しくなるか
を見つつ、必要になったところから地味に拡張していく予定です。










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