マイクラ(paper)のホワイトボードプラグインに「表」を追加しました

2025-12-02

納戸工房で作っている Whiteboard プラグインは、
Minecraft の世界の中に「文字を書けるホワイトボード」を持ち込むためのプラグインです。

テキストを貼り出しておけば、

  • 今日やることリスト
  • コマンドのメモ
  • 子どもたち向けのミッション説明

みたいなものをゲーム内で共有できて、かなり便利です。

ただ、使い込んでいくうちに、どうしても欲しくなってきた機能がありました。

箇条書きだけでなく表で表示したい。

目次

箇条書きだけでは足りなかったところ

今までも Whiteboard はテキストベースなので、
「ミッション一覧」を表示しようと思えば、こんな感じで書けました。

  • #1 家を作る(レベル1)
  • #2 動物の像を作る(レベル1)
  • #3 ミニレース場を作る(レベル2)

ただ、実際に子どもと遊んでいるときに気になったのは、

  • レベル順に並べ替えたい
  • 「実施済みかどうか」も一緒に見せたい
  • 視覚的にパッと比較したい

といったところです。

箇条書きだと情報を載せた瞬間に縦に長くなりがちで、
一度に表示できる数にも限界があります。

「だったら表にしてしまった方がシンプルだよな」と。

今回やったこと:tableタグを認識させる

そこで、Whiteboard プラグインに

  • HTML の <table> タグを読ませて、
    ホワイトボード上では簡易表として展開する

という機能を足しました。

仕組みはざっくりこんな感じです。

<table>
<tr><th>#</th><th>目標</th><th>レベル</th></tr>
<tr><td>1</td><td>家を作る</td><td>1</td></tr>
<tr><td>2</td><td>動物の像を作る</td><td>1</td></tr>
</table>
  1. Whiteboard に本の内容を書き込むと、
    プラグイン側で本の全ページを結合してテキストとして取得

  2. そのテキストを Codex で編集して、<table>...</table> をパース
    → 行単位・列単位に分解

  3. Whiteboard の描画としては、| 区切りの簡易テーブルに展開して表示する

|#|目標|レベル|
|1|家を作る|1|
|2|動物の像を作る|1|

現在は、図形としての「罫線付きボックス」を描いているわけではなく、
テキストベースの表として扱っています。

それでも「縦にだらだら長い箇条書き」より、
一目で「行」と「列」が分かるようになっただけで、かなり見やすくなりました。

実際にどう使っているか(ミッション一覧を表にする)

今回のミッションでいうと、こんな使い方ができます。

<table>
<tr><th>#</th><th>目標</th><th>レベル</th></tr>
<tr><td>1</td><td>家を作る(自由テーマ)</td><td>1</td></tr>
<tr><td>2</td><td>動物・モブの像づくり</td><td>1</td></tr>
<tr><td>3</td><td>ミニレース場(短めコース)</td><td>1〜2</td></tr>
<tr><td>4</td><td>生き物の暮らす場所シリーズ</td><td>1〜2</td></tr>
</table>

これを本に書いて Whiteboard に貼ると、

と目標とレベルが横並びになります。
本が1ページに収まらない問題

マイクラ本は1ページあたりの文字数に制限があるので、
テーブル1つが1ページに収まらないことは普通にあります。

ここは Whiteboard 側で、

  • 本の全ページを連結してから解析する

ようにしてあるので、

  • <table> が1ページ目の終わりにあって
  • <tr>…</tr> が2ページ目に続いていても

特に問題なく1つのテーブルとして扱えます。

書く側は素直に「ページが足りなくなったら次ページへ続ける」だけでOKです。

マイクラ(paper)のホワイトボードプラグインに「表」

まとめ:表が描けるだけで、ホワイトボードの使い道がだいぶ広がる

  • Whiteboard プラグインに HTML の <table> タグ対応を入れて、
    Minecraft の本に書いたテーブルをホワイトボード上で簡易表として表示できるようにした。
  • マイクラ本は1ページごとの文字数制限があるが、
    本の内容全体を1つのテキストとして扱うことで、複数ページにまたがるテーブルも問題なく扱える。
  • これにより、
    • ミッション一覧
    • レベル表
    • インセンティブや進捗の管理
      といった「表になりがちな情報」を、マイクラの世界の中に直接持ち込めるようになった。

まだまだ簡易実装ですが、「表」が扱えるだけで、
ホワイトボードの使い道はかなり広がると感じています。

今後は、
子どもたちと実際に遊びながら、

  • どんな表があると便利か
  • どこまで複雑なレイアウトが欲しくなるか

を見つつ、必要になったところから地味に拡張していく予定です。