OpenLiteSpeed + WordPress を OpenLiteSpeed 公式 Docker で運用する

2025-02-122025-04-30

本記事では、OpenLiteSpeed を公式の Docker イメージを使用して運用し、WordPress を OpenLiteSpeed 上に構築する方法を解説します。また、別のコンテナで動作する既存の Web サーバに対してリバースプロキシを設定し、OpenLiteSpeed のコンテナ内からアクセスできるようにする手順も説明します。

OpenLiteSpeed のコンテナ(ols-docker-env) の使い方

公式の ols-docker-env を使用します。

基本的な起動

docker compose up -d

設定のカスタマイズ

データベースのパスワードや DB 名は適宜変更することを推奨。
docker-compose.yml の container_name を変更した場合、bin ディレクトリ内のスクリプト (domain.sh, database.sh など) も修正が必要。
既存の Docker Network にアクセスするには、docker-compose.yml に以下の設定を追加。

networks:
  <既存network名>:
    external: true

WordPress のセットアップ

bash bin/domain.sh [-A, --add] example.com を使用してドメインを追加。
bash bin/database.sh [-D, --domain] example.com [-U, --user] USER_NAME [-P, --password] MY_PASS [-DB, --database] DATABASE_NAME を実行して WordPress 用のデータベースを作成。
bash bin/appinstall.sh [-A, --app] wordpress [-D, --domain] example.com で WordPress をインストール。

OpenLiteSpeed のリバースプロキシ設定

Virtual Host の設定

OpenLiteSpeed の管理画面にアクセスし、サイドメニューから Virtual Host を選択。
以下で管理ユーザ：adminのパスワードを設定
```
bash bin/webadmin.sh my_password
```
Virtual Host を追加。
- Virtual Host Name: 任意の名前
- Virtual Host Root: /var/www/vhosts/$VH_NAME/
- Config File(例): conf/vhosts/<Virtual Host Name>/vhconf.conf
  ファイルがない場合は、作成（CLICK TO CREATE）ボタンがあるので作成
- Enable Script/ExtApps: Yes
- Restrained: Yes
General タブの Document Root に /var/www/vhosts/$VH_NAME/ を設定。
sites ディレクトリ内に $VH_NAME のディレクトリを作成。

Proxy の設定

External App に以下を追加。
- Name: $VH_NAME (ユニークな名前、$VH_NAMEでいける)
- Address: 転送先の Web サーバのアドレス (例: http://backend:8080)
Context に Proxy を追加。
- URI: / (ルート)
- Web Server: External App で設定したものを選択。

Listeners の設定

Listeners を選択。
転送したいプロトコル (HTTP/HTTPS) を選択し、Virtual Host Mappings を追加。
- Virtual Host: 先ほど追加したもの
- Domain: 転送したいドメイン名 (Virtual Host と同じで OK)
右上の リスタートボタン を押下して適用。